ニューヨークのアングラ経済コミュニティを活用・もしくは活用せざるを得ない人たちへの取材を通して浮き彫りなっていくグローバル都市の実態とそこでサバイブしていくための秘訣を抉り出した力作。
経済の代替的経路として黙認されるアングラ経済の蓋然性を後押ししつつ、その経路で自分の経済活動を加速するためには人と人との結びつきを使い捨てできるぐらいにドラスティックなハートを持たないといけないことが強調されている。
本書で何度も目にする「ぼくらはたゆたわないといけない」という著者の台詞の意味がページが進むにつれて段々と重くなっていくのが印象的だった。
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